注文住宅の費用と言っても、実は大きく3つのものに分けることができ、基本となる本体工事費とは別に付帯工事費や諸費用というものが存在します。今回はこの中から付帯工事費にスポットを当てて紹介していきましょう。付帯工事費とは建物以外の部分にかかる費用のことで、総費用の15から20%程度かかると言われています。具体的にどんな費用なのでしょうか。
もともとあった家を壊すための解体工事費用、建築予定の土地を調査する地盤調査費用、水道管やガス管といったライフラインをつなぐ引き込み工事費用、庭の植栽などをする造園工事費用、屋外の照明を設置する屋外電気工事費用など。これらの費用のことを総称して付帯工事費と呼んでいるわけです。他にも駐車場を作ったりする費用が含まれており、快適な暮らしのためには欠かせないものです。総費用の15から20%というのはあくまでも相場なので、これよりも安く、または高くつくことも珍しくありません。
たとえば、安い土地を購入して地盤調査をした結果、家が建てられないと判明し地盤を改良する必要が出てくるかもしれません。この場合は当然ながら付帯工事費が普通よりも多くかかるわけです。逆に土地の状態が非常によければ付帯工事費が安くなることもあるでしょう。そんな付帯工事費を具体的に計算してみると、総工事費が2000万円の場合は300から400万円ということです。注文住宅の総費用については地方や建造物によって相場が変わってくるので何とも言えないところですが、2000万円程度はかかると思っておいた方がいいかもしれません。
ちなみに、よくある注文住宅の広告には付帯工事費が含まれていないことも多めです。というよりも、あれは基本的に本体工事費の表記。諸費用も含まれていないので、明記されている金額にプラスして付帯工事費などが必要になってしまいます。広告に掲載された金額が1000万円だとしても、付帯工事費として150から200万円。さらに諸費用もかかるので、1200から1300万円程度は覚悟しておいた方がいいでしょう。